オブジェクト・プロパティ・メソッド
ここではExcelVBAにおけるオブジェクト・プロパティ・メソッドについて学んでいく
ExcelVBAを学習し始める人にとって、最初の挫折ポイントであり最も重要なポイントでもあるので、しっかりと理解してもらいたい
マクロで何かを作ろうと思ったとき、Webで調べる人も多いはずである
すると、このオブジェクトはこのプロパティが使える・・・とかこのメソッドをサポートしています・・・とかオブジェクト・プロパティ・メソッドという言葉はよく出てくる
その際に、これら用語を理解していないと折角調べたとしても意味不明のまま終わってしまう
そうならないためにも、オブジェクト・プロパティ・メソッドについては正しく理解しておく必要があり、理解してしまえば簡単な話なのである
オブジェクト
オブジェクトとは、ExcelVBAで操作の対象となる"物"のことである
プロパティ
プロパティとは、物(オブジェクト)を構成する要素や因子である
メソッド
メソッドとは、物(オブジェクト)に対する命令や操作である
具体的に学んでいく
"人"というオブジェクトを用意してみる
ExcelVBA的に記述するとこうなる
Dim Human as Object
これで"人"というオブジェクトが生成できる※正確には"Human"だが
出来立てのオブジェクトにプロパティを付与してみる
Human.age = 25
Human.sex = man
Human.height = 175cm
Human.weight = 70kg
何となくでも理解できるだろうか?
ただの"人"というオブジェクトに、プロパティを付与することでオブジェクトをより具体化できる
ここでいう人は年齢25歳、性別男、身長175cm、体重70kgなのである
さらにメソッドを追加することで、この人に命令や操作が可能となる
Human.walk
この一連の記述だけで、身長175cm体重70kgの25歳男性は歩き始める
Human.walk = 20m
こう記述すれば、20m歩いてくれる
これがExcelVBAにおける、オブジェクト・プロパティ・メソッドの関係なのである
よりExcelVBAっぽく学習する
Lesson2というマクロを見てみる
ここで操作の対象となるオブジェクトは"Cells(1,1)"つまり"A1"セルである
オブジェクトにたいして、2つのプロパティを付与する
・Font.Color = RGB(255,0,0)
・Font.Bold = True
この記述により、A1セルを文字色赤・太字にすることができる
最後にメソッドを使って命令を与える
・Value = "ハロー"
セルの中身に"ハロー"と書き込む命令である
マクロ"Lesson2"を実行することで
A1セルに対して、文字色:赤、太字、ハローと書き込むことが可能となる
オブジェクト.プロパティ
オブジェクト.メソッド
この関係性を是非とも理解してください