変数を宣言して使用する
変数は何かを一時的に保存しておく入れ物です
何かとは時に"文字列"、時に"数値"、時には"オブジェクト"であったり、用途は様々です
ここではそんな変数の基本的な使い方を学んでいきましょう
変数の宣言方法はいたって簡単
Dim 変数名 as 型
こう覚えておきます
ここで"型"という仕組みについて理解する必要があります
水を入れるのにコップを使うように、お札を入れるのに財布を使うように、変数にも様々な"入れ物"が存在します
文字列を入れる専用の型があったり、数値を入れる専用の型があるわけですね
変数を使用する際は、その変数に何を格納するかあらかじめ想定し、適切な型を選ばなければなりません!
あまり正確ではありませんが、一般的によく使われる"型"の一覧です
特に、長整数型(Long)と文字列型(String)についてはよく使用するので、必ず覚えておきましょう
Dim A as Long
こう宣言した場合、変数「A」には整数が入ることになるわけですね
宣言した変数には値を格納することが可能です
A = 10
ここで注意しなければならないのが、変数への値の格納の仕方です
A = 10 という記述に対して、変数「A」イコール「10」であるという考え方は危険です
イメージとしては、A ← 10
変数「A」に「10」を格納(代入)するというイメージを持ちましょう
結果的にA = 10も、Aに10を代入することも変わらないように見えてしまいますが
A = A + 1
このような記述が登場したとき、混乱を防ぐためにも「A ← 10」のイメージは大事にしてくださいまし
この場合、右辺を先に計算し、左辺に代入します!
A ← A + 1 ですね!
さっそくですが、変数を使用したマクロ例を見ていきます
「Sample1」というマクロです
A,B,Cと変数が3つ宣言されていることがわかるでしょうか?
かつ、変数A,B,CはLong型で宣言されていますね?
続けてみていくと、変数Aには10が代入され、変数Bにも10が代入されています
変数CにはAとBの和が代入されることになります
それではこのマクロを実行した時、A1セルに表示される結果は何でしょうか?
20ですね
もうひとつ応用編として、変数を使ったマクロを見ていきましょう
「Sample2」というマクロです
このマクロを実行した時、A1セルに表示される結果は何でしょうか?
答えは「30」でございます
変数「A」の中身が途中で変化することがポイントです