魚は鏡に映った自分を認識できるか?
面白い研究が為されていたのでご紹介
「魚は鏡に映った自分を認識できるか?」というものです
大阪市立大学とドイツの研究グループによると、魚が鏡に映る姿を自分と認識できるとのことです。
専門用語で「鏡像認知」と言うらしいですが、人間の子供であれば2歳くらいからできるようになります。我々も鏡を見ればそれが自分であると簡単に認知できますよね?
鏡像認知というのは自分と自分以外を分けて認識する感覚なのですが、実は複雑で高い知能が必要とされています。
人間にとってはあたりまえの「鏡像認知」ですが、動物によってはできる種とできない種にわかれます。
鏡像認知できる種の動物として知られているのが、類人猿(おサルさん)、イルカ、ゾウ、シャチ等です。
犬や猫は一般に鏡像認知ができないとされています。
今回の実験対象となった魚がこちら
ホンソメワケベラ君
海の掃除屋とも呼ばれ、大型の魚についた寄生虫を取り除いてくれる習性があります。
水槽に鏡を設置し行動を観察すると、2~3日は鏡に映る姿にかみつこうとしたが、数日たつと鏡の前で踊るような行動をとったという。これは写っているものが自分の姿だと確かめる行為とされ、サルやゾウでも同様の行為が確認されている。
さらにホンソメワケベラの喉に寄生虫に模した茶色い印をつけて実験を行うと、鏡で自分の姿を確認しては水底の石や砂に喉をこすり付けて印が落ちたか鏡で確認する姿が見られたという。
鏡を設置しなかった場合や、透明な印をつけた場合は喉を水底にこすり付けるような行為は見られなかったという。
これは喉についた寄生虫を鏡で確認し、落とそうとしていると考えられ、教授は「『鏡像は自分である』と魚が理解していなければ、一連の行動は起こさない」と説明し、「人間や類人猿より下等と考えられてきた生き物の賢さについて根本的に改める必要がある」と話している。
私自身も魚の知能を下等を考え、ないものとして釣りに励んできたがこれまでの釣行を根本的に改める必要があるのかもしれない。
私の場合釣りにいっても釣れないのであるから、釣ってる人間よりも釣ろうとしている魚の方が頭がいい可能性を十分に示唆している。
鏡に映った自分が認識できるのであれば、それが疑似餌なのかエサなのかはもっと簡単に認識できるのであろう・・・
釣れない私にとってはなんとも頭の痛い実験結果である