田舎で暮らすという選択肢
都市部で暮らしている方は「田舎での生活」に憧れたりするのであろうか?
逆もまた然り、田舎で暮らしている方は都市部での生活にあこがれるのであろうか
都市部で暮らす20代~30代の575人に聞いてみた"地方で暮らしてみたいですか?"というアンケートの結果、約半数が"はい"と答えていることがわかっている
はいの理由としては以下の通り
・残業なしで、プライベートが充実
・家庭菜園で自給自足。車も乗りまわせる
・広い土地に庭も駐車場もある一軒家
・通勤ラッシュとは無縁
・自然に囲まれた豊かな生活
等々が挙げられている
私の結論から言うと「田舎で暮らす」という選択肢はない
今現在都市部で暮らしている人間は特別な理由でもない限り、わざわざ田舎へ移住してくるという選択肢を取るべきではない
通勤ラッシュや自然豊か、家庭菜園等の小さなメリットよりも、もっと大きな"人口減少"という致命的デメリットに注視したほうがよい
日本全体で見た時の人口減少推移
日本の人口は2008年を機に減少へと転じている
30年後の2050年にはとうとう人口1億人を割り込み、40年後の2060年には8600万まで落ち込む
これは1950年の人口水準とほぼ同程度であるが、最も異なるのはその「高齢化率」である
2060年_高齢化率40%という数値は決して生易しい数値ではない
国民の10人に4人は高齢者となり、生産年齢人口比率は50%となる
働ける人間が2人に1人という割合である
国家として成り立っていけるのか不安になるには十分な数値である
そしてこの人口減少と高齢化は都市部より、田舎の方が深刻であるということである
限界集落をいう言葉をご存じだろうか?
過疎化等で人口の50%以上が65歳以上の高齢者となり、社会的共同生活や維持が困難になりつつある集落のことである
2015年時点で限界集落は17存在し、2040年にはその10倍の169へと増加
限界集落予備軍も合わせるとおよそ400の自治体で社会的共同生活の維持が困難になってくる
田舎は消滅する運命にあるのだ!(^^)!
人口減少や高齢化が進む地方自治体に未来はない
まずスーパーマーケットを始めとする商店が撤退
その後、銀行や病院が町から撤退
今後一生涯続く少子高齢化の世の中に、消滅するとわかっている田舎で移住して暮らしていくという選択肢は・・・ないよね